作り置きレシピアプリをClaudeとの会話だけで作った話|「生肉は最後に切って」まで通じた

作り置きレシピアプリをClaudeとの会話だけで作った話|「生肉は最後に切って」まで通じた Claude

週末の作り置き、何を作るか考えるのが一番めんどくさい——そう思って、Claudeにこう打ちました。

「食材と調理時間を入力したら、作り置きに最適なレシピを教えてくれるアプリ作って」

この一言から始まって、最終的には「生肉はまな板の最後に切る」「同時に入れる食材はボウルAにまとめる」といった細かいこだわりまで通じ、栄養計算まで裏でやってくれるアプリが完成しました。冷蔵庫シェフに続く料理系アプリ第2弾、今回もプログラミング知識ゼロ・会話だけの開発記です。


できあがったアプリはこんな感じ

  • 家にある食材を「鶏もも肉 300g」のように量つきで入力
  • 「取り入れたい食材」「作りたい料理」も指定できる
  • 人数と主菜の品数を選ぶと、15分で作れる主菜+副菜の作り置きレシピを栄養バランス込みで提案
  • 足りない材料だけの買い物リスト(手書きで追記・編集OK)
  • 全レシピを横断した効率的な調理順序つき
  • できたレシピはAirDropでワンクリックiPhone共有

正直、市販のレシピアプリより自分の生活に合っています。当たり前で、自分の不満を全部ぶつけて作ったからです。


最初の30分:骨組みは一瞬、育てるのは対話

最初の一言でアプリの原型はすぐできました。そこからは、使ってみて気になったことをそのまま日本語で言うだけ。

  • 「主菜と副菜で分けて提案して」
  • 「調理時間は15分で固定して、人数も変更できるようにして」
  • 「食材入力欄には個数やグラム数も入力できるようにして」
  • 「主菜には肉や魚を最低1品は含むレシピにして」

要望を言うたびに数分で反映されます。仕様書もワイヤーフレームもなし。「使う→不満を言う→直る」のループだけでアプリが育っていきました。


つまずきポイント:iPhone共有には苦戦した

順風満帆だったわけではありません。一番苦戦したのは「レシピをiPhoneに送る」機能でした。

  • 最初のQRコード方式は「このサイトにアクセスできません」で撃沈
  • AirDrop方式に変えたら、今度は共有したレシピが文字化け
  • 直ったと思ったら「透明の四角が画面に残る」謎の現象

それでも、エラー画面を見せて「こうなりました」と伝え続けるだけで、最終的にはワンクリックでAirDrop共有→iPhoneできれいに表示まで到達。APIキーの設定でもつまずきましたが、これも画面のエラーメッセージを貼るだけで解決してくれました。エラーの原因を自分で理解する必要は、最初から最後までありませんでした。


感動ポイント:料理する人の「現場感覚」が通じる

このアプリで一番気に入っているのが、実際に料理する人にしか分からないこだわりが全部通ったことです。

  • 「同じタイミングでフライパンに入れる食材は、ボウルAやボウルBにまとめる表現にして」
  • 生肉はなるべくまな板を使う最後の方に切るよう調整して」(衛生面!)
  • 「調味料を混ぜたタレは、ボウルじゃなくてカップA・B・Cと呼んで」
  • 「千切り・細切りを使うレシピは出さないで」(面倒だから)
  • 「一人前は成人男性一人分を基準にして」

こういう「痒いところ」の注文にも、Claudeは一度で意図を汲んでくれます。返ってくる調理手順が本当に「キッチンでそのまま使える手順書」になった瞬間、市販アプリには戻れなくなりました。


仕上げ:栄養バランス、本当に計算してる?と聞いてみた

最後に、ずっと気になっていたことを聞きました。「レシピの栄養バランス計算について、しっかりできているか確認してください」

返ってきた答えが正直で驚きました。「定性的なバランスは機能していますが、数値の計算は一切していません」。実際に検算までして、テスト出力の塩分が1食あたり約3.9gと高めだったことまで自分で見つけてきたんです。

そこで「合計表は出さなくていいので、裏でしっかり計算して」とお願いした結果——

1食あたり修正前修正後基準
塩分約3.9g ⚠️約2.0g ✅2.5g以下
たんぱく質約26g約28g25g以上
野菜量150g170g120g以上
エネルギー約520kcal約480kcal400〜650kcal

AIがレシピを出力する前に、裏の思考ステップで栄養価を推定計算してから分量を調整する仕組みが入りました。醤油大さじ3だったレシピが自動で大さじ1+小さじ1.5に調整され、塩分がほぼ半減。画面には数字を出さず、裏側だけで検証が回っています。


Claudeへの指示出しのポイント

今回の開発で効いたコツを3つ紹介します。

① 仕様ではなく「生活の不満」をそのまま言う
「生肉はなるべくまな板を使う最後の方に切るよう調整して」——技術用語ゼロのこの一文で意図は完全に通じます。アプリの仕様を考えるのはClaudeの仕事、現場の不満を言うのが人間の仕事です。

② 迷う余地を数字で消す
「調理時間は15分で固定」「一人前は成人男性一人分を基準に」のように基準を数字で固定すると、出力のブレが一気に減ります。毎回微妙に違う結果にモヤッとしたら、基準を固定できないか考えてみてください。

③ 完成したら「本当にできてる?」と検証させる
「栄養バランスの計算、しっかりできてるか確認して」と聞いたら、できていない部分を正直に白状し、検算で問題(塩分過多)まで見つけてくれました。作らせて終わりではなく、検証もAIにやらせる。これが今回一番の学びです。


まとめ

一言のお願いから始まった作り置きレシピアプリは、「使う→不満を言う→直る」の繰り返しだけで、市販アプリより自分の生活に合う道具になりました。iPhone共有のような回り道もありましたが、エラーを貼り続ければ必ず前に進みます。

料理系なら冷蔵庫の写真1枚で献立が決まる「冷蔵庫シェフ」もおすすめです。Claude Codeを始めたきっかけはこちらで書いています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました